有料老人ホーム探しの重要性
こんにちは。
私は、特別養護老人ホームに勤務していました。
その経験から皆さまに、
有料老人ホーム選びで失敗しないために『 知っておいてほしいこと 』をお話しします。
よろしくお願いします。
まずは身内の話から、
私の祖母も、2年間有料老人ホームに入居していました。
( 現在は、特別養護老人ホームに入居しています。)
有料老人ホームは、だいたいどこも月20万円ほど( ※相場は15万円~30万円 )かかります。
それを維持できる年金や貯蓄があることが前提となります。
入居時に前払いで払う金額もお安くありません。
退去をするときにもお金がかかるので、前払いの金額や月の出費ができるだけ少なくてすむ施設を選ぶべきです。
また、月20万円というのは、おむつ代やティッシュ代などの雑費、病院代や薬代を除いた金額です。
なので、それに+月2万円は必要と考えおきましょう。
有料老人ホームは、特別養護老人ホームとは違い、おむつ代は自己負担となります。
有料老人ホームは、よほど裕福でなければ、いつまで生きるかわからない段階で入居し、年金と貯金だけで費用を賄うにはリスクがあります。
一般家庭ならば、80歳を超えて、夫婦片方になって入居したほうが本当はいい(負担が少ない)と思います。
もしインターネットが使えないのであれば、施設に電話して見学日を決めましょう。
複数の施設を見学したうえで、「ここが良さそう!」と納得いくまで粘った方がいいです。
特別養護老人ホームならば待っている余裕はありませんが、有料老人ホームは金額にこだわらなければたいてい空いているものです。
1つの施設を見学しただけで即断することは止めた方がいいですね。
子供がいるのならば、入居中に備品を届けたり、何かあったら電話で呼び出されるのは家族です。
自分の考えよりも、身内が通いやすい場所を優先して選択するべきだと思います。
また、見学中に職員や入居者に1度も笑顔が見られないような施設は、入居を控えた方がいいかもしれません。
有料老人ホームの違いを知っておきましょう
老人ホームに入居する手順としては、まず情報を集めるところから始まります。
有料老人ホームは都道府県や市などに届け出る義務があるので、『 役所の窓口で問い合わせる 』ことでホームの一覧を入手することができます。
また、ネットでも情報収集が可能です。
いくつか希望の条件にあうホームを見つけ出し、パンフレットを取り寄せて検討しましょう。
その際には、必ず複数のホームを比較することが大切です。
選ぶ際のポイントしては、どんな生活を送りたいか、どんな環境で住みたいか、求める設備やサービス、いつごろから入居したいかといったことを考えます。
・生活スタイル
・周囲の環境
・設備やサービス
・入居時期
これらの条件に合うところを探していくと、より希望に近い老人ホームを見つけることができます。
有料老人ホームには、介護サービスが付いた介護付き有料老人ホームの他、生活支援サービスが付いた住居型有料老人ホーム、食事サービスが付いた健康型有料老人ホームがあります。
・介護付き有料老人ホーム
・住居型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
住居型は、介護が必要になったら地域の訪問介護サービスを利用しながら生活を継続できます。
健康型は、介護が必要なったら契約を解除し、退去する必要があります。
居住とサービスの契約が一体化している場合もあれば、サービスは別の契約となっている場合もあるので注意しましょう。
また、全てが個室というわけではなく、『 相部屋(あいべや) 』となる場合もあるので、その点も確認しておく必要があります。
利用料の支払いにおいては、全額前払い方式や、月賦払い方式、支払方法を選択できる場合もあります。
・全額前払い方式
・月賦払い方式
・支払い方法を選べる
入居する際の入居一時金がないところもありますが、ある場合には、数十万円から数千万円の初期費用が必要となります。
さらに、月々にかかる費用としては、居住費、食費、サービス費、管理費など様々な費用が必要となります。
・居住費
・食費
・サービス費
・管理費
例えば、介護付き有料老人ホームの1ヶ月分の費用では、およそ15万~30万円ぐらいとなっています。
これは地域やサービス内容、要介護度などによっても費用は違ってきます。
より正確な金額を知るためにも、
まずは、( 有料老人ホームの資料 )を取り寄せましょう。
(※ここは掲載施設数が一番多いのでおすすめです。)
有料老人ホームを選ぶ際に注意する点とは
有料老人ホーム選びは高齢者本人だけではなく家族も一緒にする必要があります。
施設により料金やサービス内容、スタッフの対応に差がある為に、良く比較してから決めることが大切です。
1. 経済的負担が少ないこと
有料老人ホームで一番気になるのは入居に関する『 費用 』です。
一般的には入居一時金と月額利用料の二つに分かれ、入居一時金はそこに住む権利としてかかる、いわば敷金の様なものです。
金額は数十万円から数百万円と差がありますが、月額利用料に組み込まれていたり、中には全くかからないところもあります。
入居一時金と月額利用料を合わせた額が自己負担となるのですが、本人や家族の経済的に大きな負担かかからない様にすることが大切です。
2. 医療体制がしっかりとしていること
有料老人ホームでは医師が常駐しておらず、何かあったら救急搬送になるところもあります。
自立できていれば問題ないのですが、介護度が高く急変が心配な場合には、病院に併設されていたり、医師が常駐しているなど、『 医療体制 』がしっかりしているところを選びましょう。
3. 立地条件を考える
施設が自宅から近ければいつでも家族が面会に行けるというメリットがあります。
しかし郊外にあった方が施設が新しくて広々としていて、周辺環境も良く散歩に連れ出すこともできます。
なので自宅から車で気軽に訪問できる、『 駐車場完備 』の施設を選ぶと外出しやすくなります。
4. 短期間でも滞在してみること
有料老人ホームの多くでは体験入所や、ショートステイを行っています。
これはと思う施設は必ず本人が数日でも滞在してみて『 居心地の良さ 』を確認することがコツです。
施設自体が良くても入居者と気が合わない、部屋が使いにくいなどの問題が後から出てくることもありますので、事前に体験してみましょう。
【実体験!】年を取っても、いつも笑顔でいる私の祖母
私の祖母は、3年前から老人ホームの1人部屋で生活をしています。
祖父は早くに他界して祖母と同居していましたが本人の希望で新しく出来た地元の老人ホームに入居を決めました。
祖母が選んだ老人ホームはかかりつけの整形外科と連携している施設で常時スタッフがいるような仕組みになっています。
何かあってもすぐに病院との連携が取れるので実際に骨折した時も対応がとてもスムーズで家族にとっても楽だったのを覚えています。
祖母は「 迷惑をかけたくないし、友達を増やして刺激が欲しい 」と老人ホームへ移りました。
結果的に、移ってからはとても楽しそうです。
化粧水を同じホームの人と使ったりして肌もとても綺麗になったりしました。
移る時は心配していましたが、楽しそうなので今は誰にとっても『 いい結果になっている 』と思います。
選ぶときは親戚や兄弟の『 住まいの中心に選ぶ 』とみんな面会に来やすいのでおすすめだなと感じました。
家から車で10分なのでとても面会がしやすいです。
後は、新しく出来るところに入居すると友達や知り合いはできやすいかと思います。
後からの入居はある程度仲間ができていると聞くことがあります。
家賃は少し高めですが、祖母はとても居心地がいいようで何より楽しそうです。
自宅にいた時は庭でぼーっとしていたのでそれに比べるとものすごく刺激をもらっていると思います。
孫の立場としても面会に行って買い物を頼まれたり、外出して食事に行くのも家にいた時よりも楽しくなりました。
私もいずれは老人ホームへ入ると考えています。
自分や周りにとって何が一番いい環境なのかを考えてやっぱり笑顔で暮らしたいですね。
家具は設置してあるタイプと自由に持ち込める自由タイプとありますのでそのあたりも注意して色々なパンフレットで見るとよいと思います。
ちなみに『 病院と連携のある施設 』はとても心強いのでおすすめですよ。
孫としてはきれいでそう遠くない施設が面会しやすいかなと思います。
良い老人ホームの見極め方
超高齢化社会とも言われる昨今、年老いてからの生活拠点として老人ホームのニーズが年々高まっています。
しかしながら、昨今のニュースでもしょっちゅう取り上げられるような老人ホーム職員による入居者への暴力や人手不足によるサポート体制の希薄さなど、目には見えにくい部分での不安要素も増えているのが現状。
そのような中でどういった老人ホームを選んだらよいのかは非常に大切な選択です。
ここでは良い老人ホームを見極める3つのポイントをお伝えします。
1.パンフレットは参考程度
一つ目は、パンフレットを過信しすぎないことです。
どこの老人ホームのパンフレットも良いことばかり書いてありますし、デメリットを書いているものはないのが一般的です。
きれいな施設や、にこやかな生活の様子も掲載されていますが、ご自身の目で実際に見ることが大切です。
資料は参考程度に考えましょう。
2.予約を入れずに訪問
二つ目は見学に関してですが、可能であれば予約を入れずに急遽見てみたくなった…といった感じで訪れるのも有効です。
事前に見学の申し出をすると実際のホームでの生活に脚色が入ってしまう恐れがあります。
できれば職員の忙しい時間、例えば昼時などを狙って見学をすることで、実際のホームでの様子がよく見えます。
この際に『 職員の表情 』をチェックしてみてください。
職員が元気のないホームは、職員が手薄で過酷労働を強いられている恐れがあります。
またホーム内の『 清掃が行き届いているか 』もしっかりチェックしてください。
そうすると良いホームか否かが自然と見えてくるはずです。
3.施設の評判を聞く
三つ目はリアルな口コミ情報の確認です。
実際、家族や親戚をホームに入れた人にしか分からない生の声は大切です。
上辺だけではない現場の声に耳を傾けてください。
近隣にそういった関係者の方がいなければ、ネット掲示板の書き込みを閲覧するのも一つの手だと思います。
【実践!】老人ホームを決める第一歩は資料請求から!
有料老人ホームを決める第一歩は、資料請求から始まります。
サービス内容や、常駐の介護士の人数等を資料で確認しましょう。
ネットで資料請求してもいいですし、都道府県の自治体へ問い合わせれば老人ホームの情報が手に入ります。
まずは気になる老人ホームの資料を全て集めて比較しましょう。
比較の基準は個人によって違いますが、家族が行きやすい場所か、無理のない利用料か、リハビリ施設はあるか、などを基準にするといいのではないでしょうか。
・家族が通いやすい
・利用料が無理なく払える
・リハビリ施設が充実
ちなみに老人ホームは入居する際、入居一時金というものを月額の他に払わなくてはいけません。
この入居一時金は0円から数百万まで様々です。
また、入居一時金・月額の他に、施設利用料などで別に料金を払わなければいけない場合もあります。
その為、老人ホームの最終的な料金はしっかりと把握してください。
また、気になる老人ホームの名前を指名検索するのも忘れずに。
終の棲家になるかもしれないのですから、その老人ホームは過去に何か事件を起こしていないか、問題はないかなどをしっかりチェックするのは大切です。
候補の老人ホームが決まった後は、実際に『 体験入居 』してみるといいですね。
どこの老人ホームも基本的に体験入居制度があります。
それを利用して、実際にその老人ホームの住み心地を確認してください。
資料だけではわからない、その老人ホームの長所・短所を実感できます。
資料請求で老人ホームを比較、ネットで老人ホームを調べる、体験入居制度を利用する。
・資料請求で比較する
・施設名検索で評判を知る
・体験入居制度を活用する
この3つが、老人ホーム選びの大事なポイントです。
上手に活用してくださいね。
尚、老人ホームのパンフレットはこちら にてお取り寄せできます。
( ※ このサイトは、掲載施設数が一番多いので重宝します。 )
最後になりましたが、ご自身・ご家族に合った素敵な施設が見つかることを願っています。
以上、老人ホーム選びで後悔しないために知っておきたいことの解説でした。
お読みいただき、ありがとうございました。